■第7話 アメリカンな足 第一弾


今回は私の大好きなアメリカン的発想を取り入れて30Zのリアの足を大改造する計画ですが、第一弾は図面を参考に作業の計画を立てて行くお話です。

当初の考えはカッコ良いアルミと太いタイヤがオーバーフェンダー無しで履けて、尚且つドラシャが折れない様な足にしたいと言う私のとんでもない考えから始まりホーシングに決まりましたが、現在30Z乗りの中ではドラシャが直ぐ折れる問題を多く抱えている事もありその観点から言っても今回のホーシング計画は今後かなり重要な企画になりそうです。

ドラックレースで重要なのはスタート時の車体の重心変化量やトラクションが掛かった時に起こるリア足のアライメントの変化量(特にキャンバー変化)だと思いますので、この問題を解決する為にはアメリカン的発想でホーシングにする事が一番良い選択と考え大改造する事になりました。

ホーシングの方法も大きく分けてAアーム方式と4リンク方式の二種類の方法が有りますが、今後のセッティング時の調整幅と30Zのスペース的問題も考え今回は4リンク方式で行く事にしました。

これは車の重心位置を出す計算です。前軸重と後軸重を計算式に当てはめてFとRの重量配分を出しますが、今回の30Zの場合は51:49とノーマル状態ではとてもバランスが良い車だと思いますので、軽量化や重量物の配置などで変わってくることを考えると出来るだけバランスを崩さない様な車作りが重要になってきます。


これはカムシャフトのセンター位置より計測しホイールベースを割り出し重心位置を出すものです。

これが一番重要な所になりますが、この図を使って4リンクのアーム長を決定します。これを元に車を固定し地面に車と垂直にテーピングを したり、各ブラケットの図面なども地面に書き写して地面上で完成状態を計算しながらインスタントセンターなどを出して行きます。
 

最終的なリンクやアームなどの角度をこの図を参考に計算して割り出し最良のホーシングに作り上げて行きます。

今回の企画も突然の思い付きなので図面の数字もノーマル車両の物で、今後の車の仕上がりやホーシングのセッティングの事も考え、調整用の穴やピロの長さ等も余裕を持たして作っていますので後は実走時にデーターを取りながらセッティングを したいと思っています。

次回のアメリカンな足の第二弾は今回の30Zに4リンクを付けた写真を使ってお伝えいたします。



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